フランシス・フォード・コッポラ監督を叔父に持つ名門の生まれで、1990年代にはオスカー俳優となるなど全盛期を迎えたニコラス・ケイジ。だが以降は作品に恵まれず、４度の離婚（ちなみに現在の妻は日本人）による慰謝料など多額の負債も抱え、借金返済のために低予算映画への出演が続く…。独占配信となる本作の主役、その名もニック・ケイジは、そんな辛酸をなめまくったニコラス本人の分身といえるキャラクター。長編２作目となるトム・ゴーミカン監督は、「決して笑いものにはしない」という真摯な手紙を書いてニコラスを口説き落としたという。そんな“ニコケイ”愛あふれる本作は、67カ国で初登場トップ10入りを果たし、いまだ世界中で愛される唯一無二の俳優、ニコラス・ケイジの存在感を見せつけた。

高額のギャラ目当てで、スペインの大富豪・ハビの誕生パーティーに参加したニック。実はニックのオタク的ファンであったハビと意気投合するが、彼の正体が国際的犯罪組織の首領であるという疑惑が持ち上がり…。